1. 京都の風呂敷(ふろしき)専門店 製造・卸販売 丸和商業株式会社
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サニーちゃん風呂敷

SUNNY

風呂敷(ふろしき)にできること ~つつむ真心、結ぶ気持ち~
(過去の取り組み)


    サニーちゃん 綿シャンタン100cm風呂敷

2001年

大人も子供も他人への関心が薄れ、殺伐とした事件が頻発しています。事件にはならなくても、自分のことしか考えない、また他人に迷惑を掛けていることに気付かない人たちの、横柄な行為は毎日のように目にします。それだけ他の人のことを考えない人たちが、増えているのではないかと思ってしまいます。そんな人たちを見ると、もう少し他の人に対して思いやりがあればと考えてしまいます。多分たいていの人たちもこんな風に考えているのではないかと思うのですが、下手にそんな人に注意でもしようものなら、返ってひどい目に遭わされてしまう変な時代になってきました。

風呂敷は人を思いやる心を包む道具、心を伝えるお手伝いをする道具ですから、このような時代に、風呂敷に出来ることが何か無いかと私たちは考えました。そんな時、対人地雷について知るようになり、その恐ろしさや問題点を考えさせられたのです。そして地雷廃絶に取り組んでおられる「難民を助ける会」という団体があることを知りました。「難民を助ける会」は地雷廃絶活動だけでなく、世界各地の難民支援活動をされている長い実績のある団体でした。難民支援や地雷廃絶活動をする事も思いやりのひとつだから、「難民を助ける会」に協力することで、思いやりの心を伝えられないか、風呂敷にも何か出来るんじゃないかと考えたのです。そこで、風呂敷を売ることでその収益から寄付する事になりました。「難民を助ける会」のご厚意で、地雷廃絶キャンペーン絵本「地雷ではなく花を下さい」の「サニーちゃん」というウサギのキャラクターを使わせていただけることになりました。それで私たちは「サニーちゃん」の絵の入った風呂敷を作ることにし、その風呂敷の売上から寄付して行く事に決めたのです。ある団体のホームページに、当時カンボジアでは100円で1平方メートルの地雷原をきれいに出来ると出ていたので、1メートル四方(三巾)の風呂敷で、1枚に付き100円寄付することにしました。

 



   サニーちゃん ちりめん友仙45cm風呂敷

ただ難民は以前から出ているし、地雷も直ぐには無くならないでしょう。そしてアフガニスタンだけじゃなくて、アフリカでもヨーロッパでもアジアでも世界中に、そしてこれからもそうした問題は有るのです。戦争はいずれ終わるけど、その後も難民や地雷を無くすには長い地道な活動が必要で、そうして行かないと無くならないわけです。そのためにも自分達に出来ることを少しでも良いから続けて行くことが大切です。

最近は、世の中の流れが非常に速いですが、風呂敷は、ひとつの商品が比較的長い間売れているのです。だからこの「サニーちゃん風呂敷」も地道に売りました。

この風呂敷を買って下さる方の思いやりの心が少しでも増え、そして広がってくれればと願い、そしてこの風呂敷を使って頂く時、その方の思いやりの心が少しでも他の人に伝われば良いとの思いでした。風呂敷は1枚だけで包むのではなく、隣同士の風呂敷の端を結ぶことで、より大きな物を包むことが出来ます。サニーちゃん風呂敷を一枚また一枚と結び合わせ、世界を思いやりの心で包んでしまいたいと。

45cmのちりめん小ふろしきも後に製造し、小ふろしきは1枚に付50円の寄付としました。


この活動で、2012年まで販売、寄付しました。


うさぎのサニーちゃんは、難民を助ける会のメインキャラクターであり、絵本「地雷ではなく花をください」シリーズの主人公です。
絵本作家で、難民を助ける会の会員でもある葉祥明さんのデザインです。


 

AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に、インドシナ難民を支援するために、 政治・思想・宗教に偏らない市民団体として、前会長の相馬雪香が設立を呼びかけました。 1979年以来の活動実績を持ち、国連に公認・登録された国際NGOです。

特定非営利活動法人
難民を助ける会(AAR Japan)
〒141-0021
東京都品川区上大崎2-12-2
ミズホビル7階

 

2001年12月8日
京都新聞より


サニーちゃん風呂敷の販売は終了しています。